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子供を授かるためにできること① 〜男性不妊症患者の経験談〜

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この記事を読まれている方の中に、なかなか子供を授かれなくて悩んでるご夫婦、カップルはいらっしゃるでしょうか。今回は、僕自身が男性不妊症(乏精子症)の患者であった経験から、男性にも不妊検査が重要であることや、同じような悩みを抱えてらっしゃる方の少しでも励みになればと思い書いていきます。

目次

男性不妊症だと気付いたきっかけ

子作りを始めてから半年くらい経過している頃でした。タイミング法であったり、適度な運動であったり、男性機能に良いと言われているサプリを摂取してみたりと、妊孕性を上げるうえで出来そうなことは可能な限り実践しておりました。

一方でそう簡単に授かれるものではないことも理解していました。

実はおかしなことを言うようですが、子作りを意識するようになってからというもの、はたして自分に正常な妊孕力があるのか漠然と不安を感じることがあったのです。なかなか子供ができない日々が重なるごとに、その不安は徐々に大きくなっていきます。

実際はどうなのかを検査してみたくなりました。

そこで僕が試したのは、偶然ネットで見つけた、検体(精液)を郵送して検査をしてもらえるサービスでした。

そもそも検体を郵送でやり取りするという点において、検査精度的にどうなんだろうと若干心配でしたが、料金も数千円でしたし、とりあえずお試しでやってみる価値はあるだろうと思ったのです。

後日検査結果が届きました。

そこには絶望的な数値が記載されておりました。

精子濃度においては当時WHOが発表していた最低ラインの、5分の1程度しかなかったと記憶しています。

きっと何かの間違いだろう。まさか自分が・・・。

あまりのショックで、日を改めてもう一度検査に出してみました。

結果は同じでした。

そうなると次の悩みが湧いてきます。このことをいつ妻に伝えるかでした。今回は簡易的な検査だったということもあり、一度しっかりと病院で調べてもらってその結果次第で妻に伝えようと思いました。近所に不妊治療専門のクリニックがあったため、まずはそこで検査してもらうことにしました。

結果は、先の検査とほぼ変わらないものでした。(つまり郵送での検査の精度もなかなかのものだということですね。疑ってごめんなさい。笑)

先生からは、この数値では自然妊娠はかなり厳しいことを告げられます。そして、一度泌尿器科で精密検査をしてもらったほうが良いということで、県内の総合病院を紹介してもらいました。

妻に打ち明ける

さていよいよ覚悟を決めて妻に一連の報告をしなければなりません。ここまでの流れのなかで完全に男として否定されたような気分でいました。こんなことを言ったら妻にどんな反応をされるんだろうと怖くてたまりませんでした。

「実は子供を授かれずにいる原因が自分にあるんじゃないかと思って検査をしたんだ。この検査結果表を見てほしい。次は◯◯病院で精密検査をしてもらうことになった。」

「そんな検査って自分からなかなかできるようなものじゃないよね。早くこのことに気づけて良かった。私も一緒に病院へ付いていきたい。」

たしかこんなような会話だったと思います。妻からは当初想定していたよりも前向きな言葉が返ってきました。僕だっていつまでもくよくよしていないでこの事態を受け入れなければ。そう思いました。

原因は精索静脈瘤

紹介状を書いてもらった総合病院の泌尿器科を受診しました。

これまでの経緯を一通り説明したところで「それじゃあ検査をするのでパンツを脱いでください」と言われます。言われるがままにパンツを脱ぎすぐに触診です。診断まではあっという間でした。

精索静脈瘤の疑いがありますね。」

初めて聞く病名でしたので、何ですかそれは?の状態です。

一応簡単にご説明すると、睾丸周辺の血管に瘤ができてしまう病気です。そうすると血液の循環が悪くなり、結果として精巣の機能が落ちてしまうという病気です。なぜ瘤ができてしまうのか、原因は解明されていないようです。

思い返せば、何年も前から時々睾丸のあたりがズキズキ痛むことがありました。もしかしてそれもひとつの症状だったのか?結局最後まで先生には聞きそびれてしまいました。

手術のススメ

先生から手術により改善する可能性があること、手術法の説明を受けます。

ここで僕は迷いました。とても親切で丁寧に対応していただける感じの良い先生だったのですが、この先生の見解だけを鵜呑みにしていいのだろうかと。

回答については一旦保留にしてもらいました。

自宅に帰ってこの病気についてネットで調べました。手術についても調べました。すると徐々にわかってきたこととして、この総合病院で受けられる手術は現在の主流ではないということ。現在では日帰りで低侵襲の手術が受けられるということ。どうせ受けるなら低侵襲の手術を受けたいと思うのは当然です。

次の受診日、恐る恐るこのことを先生に伝えます。

「いやー、今は何でもインターネットでわかっちゃう時代だね、ハハハハ。」

あっけらかんと言われてホッとしたのと同時に、怖っっ!という感情が入り混じり複雑な気分になりましたが「都内に当院の難患者を受け入れてもらってるクリニックがあるからそこを紹介するよ」と言っていただけました。

気になることは迷わず伝えることが大切

大抵の場合手術は体を切る行為が伴います。当然それによるリスクがあるわけです。万が一にも手術後に後悔しないために、気になること、不安なことはストレートに医者に伝えましょう。ためらってはだめです。医者にはそれに答える義務がありますし、それによって機嫌を悪くするようなら医者だったら、すっぱり縁を切って別の病院を探したほうが賢明です。今回の件での良い教訓でした。

少し記事が長くなってしまいましたので、次回へ続きます。

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